心に噺がおじゃましまっす!

心の端にそっと置いてもらえるような物語を目指して書いています。

筆者コメント1

※この記事は、メインブログの記事「小説ブログの宣伝など」からの転記です。 現在当ブログで執筆中の日向端ヒロ(ひなはた ひろ)です。 当ブログは小説家を目指すための練習の場として開設しました。そのため、拙い表現も多々ありますが無料ということでご…

寄生虫

ある日僕は体に不思議なものを見つけた。それは最初は動かなかったが、時が経つにつれて成長して動くようになった。しかもそれは次々に増えてゆき体中に広がっていった。友達は僕とは違い体に動くものはいない。だからいつもいじめられていた。僕には先生が…

時節菜《じせつな》 第3話(終) ~明日菜・今日菜~

■明日菜二人の女の子が花壇の雑草を抜いていた。この時期の園芸部は忙しい。抜いても抜いても毎日雑草が生えてくるからだ。しかし、忙しい事が楽しい事であるかのように、園芸部の女の子たちは黙々と作業をしている。「カナ、こっちもお願い!」カナと呼ばれ…

時節菜《じせつな》 第2話 ~昨日菜~

■昨日菜昨日菜は十年ほど前からカナという女の子の傍で漂っていた。その女の子は友達に馴染めず、孤独な小中学校時代を過ごしていた。カナは特にいじめられていた訳では無かったが、学校では一言も言葉を発する事なく過ごす事が多かった。 カナには母親の他…

時節菜《じせつな》 第1話 ~序章・刹菜~

■序章「カナ、水菜好きねぇ」「うん。これは私の仲間だからね」カナと呼ばれた女性はお弁当の他にわざわざ水菜だけを詰めたタッパーを、幸せそうに開けた。カナは美味しそうに水菜を次々と口に運ぶ。「なにそれ?」「これはお母さんから聞いた、おとぎ話なん…

会話研究部 第6話 ~師匠と呼ばれた猫~

私は土産屋の前で丸まったまま考えていた。学は土産屋の店主と何やら会話して帰ったところだ。 学とは小さな公園で出会った少年だ。何やら悩みがありそうだったので、私の特技を生かして美味しい刺身をもらおうと思っているところだ。 私は野良猫だが、そこ…

会話研究部 第5話 ~休日の師匠と僕~

朝ご飯を食べてすぐに僕は家を出た。坂の上の神社へ行くためだ。そこの神社は昼になると人がごった返すのでなるべく早めに行きたかった。せっかく神社に行くので少しばかりの小銭と本を持った。今日は見事な五月晴れだった。今日もたくさんの人が神社を訪れ…

会話研究部 第4話 ~会話発生原理~

明日は高校入学して2度目の週末ということもあり、新しい友達ができた人たちはなにやら遊びに行く話で盛り上がっていた。もちろん僕はそんな事とは無縁で、そそくさと部室へ向かった。 部室へつくといつも通り窓を開け師匠を出迎えた。「今日は週末だったな…

会話研究部 第3話 ~良い聞き手とは~

今日も部室の窓を開けると師匠が入ってきて授業が始まった。「さて、昨日は無口と聞き手は違うという話までだったな。では、今日は良い聞き手とは何かについて話そうかね。そう言えばまだ学とは呼び方以外あまり話したことはなかっただろう。手始めにテーマ…

会話研究部 第2話 ~会話とは何か~

「ではさっそく授業を始めるとするかね」師匠は僕が用意しておいた座布団の上にちょこんと座ると僕の目を見て話し始めた。「さて学よ、そもそも会話とは何か分かるかね?」いきなりおおざっぱな質問だった。なんだろう? そう言われると分かっているようでも…

会話研究部 第1話 ~出会い~

僕は公園のベンチに独りで座り、ぼーっとしていた。目の前にはきれいな夕焼けが広がっていた。その公園はとても小さく、ベンチ以外には雑草が生い茂った砂場と苔の生えた土管が横たわっているだけだった。僕はその公園を勝手に『ぼっち公園』と名付けていた…

ぷるぷる大陸物語 第15話 ~取り戻した平穏~

「ねえ、ハインツ」隣に座っていたアストリアが不意に口を開いた。 「買ってもらった矢、使い切っちゃった」何を言い出すのかと思ったら、矢の催促か。アストリアは素早く何本もの矢を撃つ事が得意だから、無くなるのも早いのだろう。トルキンエの魔法で矢を…

ぷるぷる大陸物語 第14話 ~無機質な巨人3(終)~

次の駐屯所に着く頃には少し薄暗くなっていた。「ところで他の魔術師はどうした?」「皆帰ってしまいましたな。なにせ我々が報酬を出せないですからな」「どういう事だ?」「ゴーレムを倒してもただの岩ゆえ。本当に倒したのか、ただの岩を見せられているの…

ぷるぷる大陸物語 第13話 ~無機質な巨人2~

夜が明けたので全員を叩き起こした。もう朝の6時過ぎだ。5時頃から明るかったというのに1時間以上遅れている。暗いから危険だと判断したんだ。明るければ出発できるだろう。 黄龍団はさすがだ。明るくなる前に起きていて出発の準備が整っていた。お気楽3…

ぷるぷる大陸物語 第12話 〜無機質な巨人1〜

だいぶ仕事も慣れてきて、スレイからも仕事をもらえるようになってきた。実は俺達は、良くも悪くも魔法の基本から外れた魔術師なのだ。落ちこぼれ酒場にはそのような魔術師が少なくない。 大陸流の魔法の基本とは『火・水・風・土』の4つの属性を基本として…

ぷるぷる大陸物語 第11話 ~プルニーのお願い~

プルパール港町を朝日が照らす。 確実に仕事をやりきった爽快感で、すがすがしい気分だ。 スレイを含めた5人が集まった。 「お前に渡すものがある。受け取れ。」俺は前もって買っておいた大きな袋をアストリアに手渡した。「え?え?私に?」アストリアが戸…

ぷるぷる大陸物語 第10話 ~漁師の天敵3(終)~

翌日の昼間、念のため海を見に行ったが、スクジェルは居なかった。 俺の思い過ごしか。 俺は、いったん沖に移動しても戻ってきてしまうのではないかと思っていた。 まあ、戻ってこないならそれは良い事だ。 俺達は帰り支度を始めた。 俺は武器屋へ寄った。矢…

ぷるぷる大陸物語 第9話 ~漁師の天敵2~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 その夜、港へ行ってみた。 スタンの姿は無かったが、顔パスで警備を解いてくれた。 相変わらずスクジェルは大量にいたが、昼間…

ぷるぷる大陸物語 第8話 ~漁師の天敵1~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 ある日、俺はスレイから呼び出しを受けたので、お気楽3人衆と共に役所へ向かった。 俺を呼び出すとは、なかなか良い度胸をして…

ぷるぷる大陸物語 第7話 ~それぞれの仲間との一幕~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 「ハインツ~」 珍しくアストリアが家を訪ねてきた。 「どうした?」 「んとね~」 自分から訪ねてきたのになかなか用件を言わ…

ぷるぷる大陸物語 第6話 ~寡黙な美食家の探求2(終)~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 「あの後、大変だったんだからねっ」 日を改めてアストリアの部屋を訪れると、まだ膨れていた。 そのうちパンのようにふっくら…

ぷるぷる大陸物語 第5話 ~寡黙な美食家の探求1~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 今回のターゲットはチェリートだ。 チェリートは足の速い動物なのだが、食べるととても美味しいとされている。 チェリートの肉…

ぷるぷる大陸物語 第4話 ~猪突猛進に終止符を3(終)~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 「どんな具合だ?」 俺は持ち帰ったプルプルの面倒を見ているアストリアに尋ねた。 プルプルは昨日、助けた後も怯えているよう…

ぷるぷる大陸物語 第3話 ~猪突猛進に終止符を2~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 初仕事では調査だけのつもりがウリリーとの闘いになってしまい、予想外に負傷してしまったが、俺としては非常に多くの収穫があ…

ぷるぷる大陸物語 第2話 ~猪突猛進に終止符を1~

『ぷるぷる大陸物語』についての概要、キャラクター設定、第1話へのリンク等は、 『ぷるぷる大陸物語』-概要 をご覧ください。 翌朝さっそく俺達は王国の西に広がるプルプール大森林へ出発した。 王国に雇われた魔術師は、まずはこの森の仕事から始める。 …

ぷるぷる大陸物語 第1話 ~落ちこぼれと言われた者たち~

とある世界にぷるぷる大陸という大きな大陸がある。 その大陸にはプルプール王国という国があり、大陸全土が一つの大きな国となっている。 各地に町があるが、全ての町はプルプール王国が統治していて、人々は平和に暮らしていた。 この世界には魔法が存在し…

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