心に噺がおじゃましまっす!

心の端にそっと置いてもらえるような物語を目指して書いています。

会話研究部 第4話 ~会話発生原理~

明日は高校入学して2度目の週末ということもあり、新しい友達ができた人たちはなにやら遊びに行く話で盛り上がっていた。もちろん僕はそんな事とは無縁で、そそくさと部室へ向かった。 部室へつくといつも通り窓を開け師匠を出迎えた。「今日は週末だったな…

会話研究部 第3話 ~良い聞き手とは~

今日も部室の窓を開けると師匠が入ってきて授業が始まった。「さて、昨日は無口と聞き手は違うという話までだったな。では、今日は良い聞き手とは何かについて話そうかね。そう言えばまだ学とは呼び方以外あまり話したことはなかっただろう。手始めにテーマ…

会話研究部 第2話 ~会話とは何か~

「ではさっそく授業を始めるとするかね」師匠は僕が用意しておいた座布団の上にちょこんと座ると僕の目を見て話し始めた。「さて学よ、そもそも会話とは何か分かるかね?」いきなりおおざっぱな質問だった。なんだろう? そう言われると分かっているようでも…

会話研究部 第1話 ~出会い~

僕は公園のベンチに独りで座り、ぼーっとしていた。目の前にはきれいな夕焼けが広がっていた。その公園はとても小さく、ベンチ以外には雑草が生い茂った砂場と苔の生えた土管が横たわっているだけだった。僕はその公園を勝手に『ぼっち公園』と名付けていた…

ぷるぷる大陸物語 第15話 ~取り戻した平穏~

「ねえ、ハインツ」隣に座っていたアストリアが不意に口を開いた。 「買ってもらった矢、使い切っちゃった」何を言い出すのかと思ったら、矢の催促か。アストリアは素早く何本もの矢を撃つ事が得意だから、無くなるのも早いのだろう。トルキンエの魔法で矢を…

ぷるぷる大陸物語 第14話 ~無機質な巨人3(終)~

次の駐屯所に着く頃には少し薄暗くなっていた。「ところで他の魔術師はどうした?」「皆帰ってしまいましたな。なにせ我々が報酬を出せないですからな」「どういう事だ?」「ゴーレムを倒してもただの岩ゆえ。本当に倒したのか、ただの岩を見せられているの…

ぷるぷる大陸物語 第13話 ~無機質な巨人2~

夜が明けたので全員を叩き起こした。もう朝の6時過ぎだ。5時頃から明るかったというのに1時間以上遅れている。暗いから危険だと判断したんだ。明るければ出発できるだろう。 黄龍団はさすがだ。明るくなる前に起きていて出発の準備が整っていた。お気楽3…

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